もし仮に、万が一宇宙人が侵略してきたらどうしよう。
核ミサイルが落ちてくるかもしれないし、ゾンビで溢れかえるかもしれない。万一の時に備えて、自分のクルマをシェルターにしておこう。
そんな妄想シミュレーションを通して、DIY初心者があなたにクルマDIYの奥深さをご紹介します。
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#1 タイヤ編ではタイヤをカスタムして機動力をアップさせました。#2 車中泊ベッド編では車の中でも寝泊りできるように気を配りました。
さて、では今回はどうしよう。
#2 車中泊ベッド編 でベッドが導入されたことにより、今までのクルマとはガラリと雰囲気が変わりました。
クルマの中が家になる。
これは革命的な変化です。移動から、滞在へ。クルマの持つ意味が大きく変わりました。
すると、不思議なことにやりたいことがどんどん増えてきた。
快適な車内環境を整えるべく、内装をドレスアップしていきましょう。
車内をDIY でウッド調に!
木目貼りしていきましょう。車内をウッド調にしてしまおうというのです。
え、どうしてかって?
理由は特にありません。それが心地よいからです。
考えてもみてください、そこにあるのは荒廃しきった世紀末の世界。草木は枯れ、吹き荒れる放射能の混じった熱い熱い突風。
せめてクルマの中でくらいリラックスして落ち着きたいじゃないですか。ゆったりとくつろげる空間に。自然を感じることのできるレジャー感たっぷりのウッド調に変身させようではありませんか。
実際にやってみる。
ダンボールなどで型を取って、それに沿って木材やフロアマットなどの素材をカッティング。使用する木材に色を入れたり、エイジング風に加工したり、あるいはニスを入れて艶を出したりと選択肢は無限です。
運が良ければ廃材だけで作れるかも。必要とされるのは大胆かつ繊細な作業。活躍するのは電動ドリルや電動ドライバーなどの電気工具……というイメージがありますが、採寸・型取りといった丁寧な工程も不可欠。思い切って、しかしながら確実に進めていきましょう。
いざやってみると驚くほど雰囲気が変わります。
少し時間がかかるかもしれませんが、焦らずにやりましょう。
世紀末に流す汗は、いつだって命がけ。それに比べてDIY 。誰にも急かされることなく未来の自分のリラクシングタイムのためだけにじっとりと汗を流す。
こんな豊かな体験はほかにはありませんよ。少なくとも、魑魅魍魎が跳梁跋扈する世紀末の時代ではごくごく稀少です。
ほら、見えてきた。足を伸ばして読書したり肩の力を抜いて横になる空間が完成します。
そうだ、電源を引こう
要るでしょ、電源。
位置情報やら連絡やらでスマホは必須。
どんなに追い込まれた状況でも、それを乗り越えればコーヒーでも淹れて一息つきたい。そのためにはお湯を沸かすケトルだって必要。
焚き火で沸かしてもいいけれど、小さい電気ケトルがあれば便利だ。冬には電気毛布が欲しい。
束の間の休憩にゲームもしたい。Switch はどうやって充電する? もちろん直火では無理。
電源が欲しい。
意外に簡単な電源まわり
ダッシュボード付近にはシガーソケットがあるけれど、後部座席やラゲッジルームからも難なく電源にアクセスできるようにしたい。
難しそうに思えますが意外に簡単です。ホームセンターやAmazonなどで専用の部品が販売されているので、その商品の説明に沿って作業すれば簡易的で凝ったものでなければ想像以上に簡単に仕上げることができます。
工夫次第で可能性いろいろ
たとえば見栄えの美しさをある程度妥協するのであれば単純に延長コードをのばせばOK。手抜きのように思われるかもしれませんが、助手席シートの下に上手く線を這わせる ……などなど工夫の余地は十分にあります。
手慣れてくれば、電源をどこからどのように引いてくるかを逆算して天井や壁の木材に穴を開けておく ……といった非常に手の込んだDIY 沼に踏み込んでいくことになるでしょう。
モバイルバッテリーでもOK!
いやいやそんなん言われても難しい! という場合はモバイルバッテリーを積んでおきましょう。ラジカセや小さなギターアンプのようなサイズのバッテリーが市販されています。デザイン性も千差万別。きっと気に入る一台が見つかるはずです。
適宜充電が必要なので、出ずっぱり・荒野を移動しっぱなしの世紀末には対応できないかもしれませんが、そうでない限りは何の問題もないでしょう。
むしろ車内の模様替えもカンタンに行えるので、頻繁に車内環境を見直して遊びたい人にはこちらの方が向いているかもしれません。
車内を、ウッド調に。
このノウハウがあればもうあなたはDIY 初心者を抜け出したと考えても良いでしょう。
フローラル柄の壁紙を貼ってうっとり感溢れる素敵空間を演出したって結構。
お花? 世紀末に? そう思うのであれば、やっちゃいなよ。総ドクロ柄。大いに歓迎。遠慮なくやっちゃってください。
え? なになに?
廃墟みたいにイカツく仕上げたい?
そうであれば木材などを加工してみましょう。スプレーと電動サンダーを組み合わせればダメージ加工になります。
(個人的にはそこまで世紀末に寄らなくたって……とも思いますが……)
さて、それでは今度は何をしましょうか。中身もいいけど、次は見た目もお化粧しちゃいましょう。そんなわけで、次回は塗装にこだわっていきます!
ー#4は、いましがたお待ちいただければ幸いです!ー