もし仮に、万が一宇宙人が侵略してきたらどうしよう。
核ミサイルが落ちてくるかもしれないし、ゾンビで溢れかえるかもしれない。万一の時に備えて、自分のクルマをシェルターにしておこう。
そんな妄想シミュレーションを通して、DIY初心者があなたにクルマDIYの奥深さをご紹介します。
前回の記事では、まずは何よりも機動力が大事なのでオフロードタイヤを履こう、というお話をしました。機動力。世紀末では何よりも大切な要素ですよね。
さて、今回この記事で世紀末に備えて DIY するのは車内です。
車中泊ができるようにベッドを作ってみましょう。
考えてもみてください、なんせ世紀末です。車で寝泊まりするタイミングは絶対にあるはずです! だってほら、宿とかないわけじゃないですか。ホテル(だった場所)はもう悪い奴らが占拠しているに違いありません。エアビでの民泊も無理です。見ず知らずの人を家に泊めるなんて世紀末ではかなりハードルが高いですから。
そんなわけで、今日は車中泊に備えたベッドづくりに挑戦です。
だって快適で寝たいじゃない
車中泊ならシートを倒して寝ればいいじゃない。
そういう声もありますが、そんな楽観的な態度が命取り。なんたってここは阿鼻叫喚の世紀末。より快適で質の良い睡眠をとり、身体を休めないと明日を生き残ることなんてできませんよ。ほら、急いで。車の中にベッドをつくりましょう。
バンタイプの車を持っている人にはオススメのDIY です。
世紀末でなくとも、車中泊という選択肢を得て、なおかつそれが快適な環境なら、休日の過ごし方だってガラっと変わってくるはずです。
さて、肝心の作業内容ですが、基本的には
・土台を組む
・マットレスを敷く
というふたつの行程でつくることができます。主に木材などを使って土台を組みます。ですので、車が必ずしもフルフラットになる必要はないのです。そしてあとはマットレスを敷けば完成。工夫次第では「普段はソファベッドで、夜はベッドに」というソファベッドタイプにも。アレンジは自分次第。色々調べながら、自分のやりたい形を見つけていきましょう。
ベッドの下に空間を空けておいて、収納に活かすというアイディアも人気です。大胆にサーフボードを入れたり、釣り道具を入れておいたり。今回はいつどこで誰に襲われるかも分からない世紀末仕様車なので、足もとは無難にショットガンなどが良いでしょう◎ サーフボード? 釣り? 世紀末の海は危険です。完璧に干上がっているか、クラーケン的なこわい生き物がいるか、それかピラニアが異常に繁殖しているか。この3択です。あまり近づかないように気を付けてください。死んじゃうよ?!
DIYは終わらない:繰り返して考える
身もふたもない話ですが、ベッドのDIY は走行に関わる部位のDIY ではないので、最悪失敗してもOKです。一度寝てみて、「ちょっと違うな」と思ったらまた解体してやり直し……を繰り返しても大丈夫でしょう。そういう試行錯誤の繰り返しで、基本的なDIY の精神を培うことになるでしょう。どちらかといえば木工DIY 寄りの作業。電動ドリルなどがあると便利ですね。
考えて、準備して、実行する。ダメならもう一度考える。このDIY のサイクルは、世紀末の厳しい世界で生き抜くコツでもあります。しっかり習得しておきたいですね。あと電動ドリルはゾンビにも効くから1台は持っておきたいですね。
最初の一歩を踏み出したそのあとは……?!
柔らかくて、平らな寝床。それだけで睡眠の質は大きく向上します。シートでの車中泊もいいけど、やっぱりあれは寝るために設計されたものではないので、どうしても身体に疲れが残ってしまいます。ですから気の利いたことをしなくたってマットレスを設置するだけでも環境はかなり違ってくるはずです。
もちろん、もっともっと上質な睡眠を目指すのも悪くありません。窓にスモークを貼ったり、あるいはカーテンを設置したり。
車中「泊」は寝るだけじゃなくて着替えたり、自分の時間を楽しんだり。プライバシーも欲しいですよね。ですから、スモークやカーテンは、寝る時以外にも大変重宝します。車でコーヒーなんかを淹れられるようにもしたいですね。
あ、そうだ、じゃあ簡単なキッチンも作ってみようかな。
やっぱり機能も大事だけど、気分も無視できない。自分の機嫌をとるために、車内を全部ウッド調にしてみよう。なあんて欲もわいてきた。外は一面見渡す限り瓦礫だらけの世紀末(の予定)なので、車内くらいはリラックスできる空間にしたいに決まってます。
と、そんな風に夢がどんどん広がってきました。
「睡眠」は人生の三分の一の時間を占めます。だから車中泊という選択を取るだけで、愛車と過ごす時間は激増します。
いざそうなると、もっともっと内装を改良していきたくなるのが人間の性なのかもしれません。
次は何をしようかな。どこをどう作り変えようかな。そういう人は次の記事をどうぞ!!