もし仮に、万が一宇宙人が侵略してきたらどうしよう。
核ミサイルが落ちてくるかもしれないし、ゾンビで溢れかえるかもしれない。万一の時に備えて、自分のクルマをシェルターにしておこう。
そんな妄想シミュレーションを通して、DIY初心者があなたにクルマDIYの奥深さをご紹介します。
世紀末でも生き延びられるような車にしたい。そうですね、火炎放射器とか欲しいなあ。
――なんて突飛なことを考えがちですが、ちょっとまって、落ち着いて。
まずは「足」としてのクルマの機能をグレードアップさせましょう。
世紀末ともなれば、街はもうボロボロ。そこもかしこも瓦礫だらけ。あるいは、街を外れて山の中や砂漠の真ん中でひっそりと生活することになるかもしれません。
そんな過酷な環境でも走れるクルマにしておきたいですね。
世紀末カーの必需品:オフロードタイヤ
「ウチの車、SUVじゃないんだよね」なんてぼやく声が聞こえてきそうです。
もっと元気出してください。そんな弱気なようではゾンビ……どころか猫のゾンビとかに噛み殺されて即死です。
タイヤを替えれば万事解決です。オフロードタイヤを履かせてあげましょう。
- 車を上げておくジャッキ
- レンチ(十字のものが便利)
このふたつの工具をつかって、しっかりと手順を守れば、誰でも簡単にタイヤ交換をすることができます。もちろん、オフロードタイヤでもそれは変わりません。
慣れればタイヤひとつにつき、5分から10分で交換できます。
世紀末では隙を見せたら敗けですからね。いつでもサクサク作業できるように訓練しておきましょう。
なお、ジャッキはスピーディに作業できる油圧式がオススメ。
世紀末に乗る車には備えておきたいです。
いつどこで誰に襲われるか分かりません。体力を温存するためにも、ラクチンに作業ができる油圧ジャッキに頼りましょう。手動で交換している隙に後ろから襲われて……という事件が世紀末には流行りだしますから、要注意です。
ホイールも変えて、車高もアゲてしまおう
ついでにホイールも交換していきましょう。
ホイール交換は車の見た目を大きく変えるドレスアップ効果があるほか、速さや乗り心地も左右します。もちろん、ホイール交換もDIYできますよ。車をカスタムする人が最初に手を付けるオシャレ、とも言われているくらいです。
ホイールの素材にこだわって車体を軽量化させれば、逃げ足を早くすることができます。見た目にこだわって重厚な雰囲気を演出しておけば、小者の雑魚キャラに襲われる頻度も抑えられるでしょう。なお、世紀末のカー用品店には、髑髏のホイルキャップしか置いていませんので注意してくださいね。
なんなら車高も高く! オフロードを履けば、インチアップ効果で自然と車高は高くなりがちですが、さらにもっと高みを目指してみるのも手です。
サスペンションを交換するなどして、もっと車高をアゲてみましょう。
理由? 特にないです。
強そうだからいいじゃないですか。
たった数cm 高さが出るだけで見た目は大きく変わりますし、そうそう、運転だって周りの状況を把握しやすくなります。世紀末は車高短(低い車高のこと)よりもアゲ系に限ります。
一点だけ気を付けなければいけないとすれば、それは風。
車高が高すぎると、場合によっては風の影響を受けやすくなってしまうという難点があります。
「異常気象で嵐吹き荒れる世紀末」を想定している人は注意しておいてください。
教訓:「闘うな、逃げろ。まずは足を強くする」
なにかと過酷な世紀末、無理して戦おうなんて思わないことが大切です。そんなことしてたらキリがないですよ。
世紀末の基本は「足」です。
外敵から逃げる、物資のある場所へ移動する。そしてまた危険になれば逃げる――。
だからこそ、オフロードにも対応できる準備をしておきましょう。
SUVでなくともハイエースや軽トラ、軽バンでもオフロードタイヤを履くことができます!
まず何より大切なのがどこにでも行ける機動力。世紀末に備えた DIY 、 まずは足もとから!