説明
「締めすぎ」を道具側で止める安心感。
SLOKY(スローキー)のトルクアダプター 0.9Nmモデルは、精密ネジの“締める力”をきっちり管理したい方のための小型トルクツールです。
このアダプターのいちばんのポイントは、規定トルク(0.9Nm)に達した瞬間に内部機構が空転して、それ以上トルクがかからないこと。
人間側が力任せに締め続けても、道具が「そこで止まりましょう」と教えてくれる仕組みです。
これがあるだけで、樹脂パーツを割ったり、ねじ山をナメたり、アルミのケースを変形させたり…そんな高額な“やらかし”を未然に防げます。
使い方もシンプル。
差込角は1/4HEX(6.35mm)規格。つまり、いつも使っているビットドライバーやラチェットハンドルにそのまま装着できます。
特別な専用ハンドルを揃える必要はありません。全長わずか38.3mmとコンパクトなので、狭い場所にも入ります。
0.9Nmという設定トルクは、一般的なプラス小ねじや、樹脂・アルミ筐体のカバー固定、切削チップの交換などにちょうどいいレンジ。
特に切削現場では、スローアウェイ式チップの交換時に「締めすぎて刃物側やホルダ側を痛める」というのがよくあるトラブルですが、このアダプターを使えば毎回ほぼ同じ力で確実に固定できます。
結果として、チップの寿命・加工の安定性・振れの抑制にもつながります。
もともとは切削加工の現場向けに生まれた工具ですが、いまはそれだけではありません。
・カーボンフレームの自転車・ハンドル周りの固定
・電子機器の筐体組み立て
・光学・精密機器のクランプ部固定
など、“壊したくない場所”でどんどん使われています。実際、現場でありがちなのは「緩むのが怖いからもうちょっとだけ締めよう」と力を足してしまい、結果的にネジも本体もダメにしてしまうケース。
その「もうちょっと」が起きないのがスローキーです。
品質面も抜かりなし。
このトルクアダプターはISO 6789規格に準拠し、5000回の耐久テストをクリア。トルク精度は±10%。炭素鋼をHRC43~48までしっかり熱処理しており、日常使いに十分な耐久性を備えています。
もちろん緩め方向の使用にも対応しており(設定トルクの1.3倍まで)、メンテの現場でも便利です。
まとめると、これは「練度」ではなく「工具」で品質を揃えるための一本。
誰が作業しても、毎回ほぼ同じトルクで止められる。だから作業品質が安定し、不良ややり直しが減る。
小さなアダプターですが、ラインのムダやリスクを下げるにはすごく効くアイテムです。
【仕様】
・規定トルク:0.9Nm
・差込角(HEX):1/4(6.35mm)
・全長:38.3mm
・トルク精度:±10%
・材質:炭素鋼(硬度HRC43~48)
・規格:ISO 6789準拠/5000回テストクリア
・JANコード:4545301117027
・メーカー名:SLOKY(スローキー)
・メーカー品番:TOK-12-0.9-S
【注意事項】
・DIN EN ISO 6789に準拠したトルクテスト済み。
・トルク調整・修理・校正証明書の発行には対応していません。
・反時計回りの“緩め”にも使用可能ですが、目安は設定トルクの1.3倍まで。
・過大なトルクをかけると、ねじ・母材・ワーク側の損傷だけでなく、再利用不可の破損につながるおそれがあります。
【ブランド紹介】
SLOKY(スローキー)
精密作業に求められる「ちゃんと締めたい、でも壊したくない」を道具化したトルク管理ブランド。0.1~数Nm領域の繊細な締付けを、誰でも再現可能にすることで、CNC加工現場・電子機器組立・スポーツメカニックの現場など幅広い分野で評価されています。






