説明
「あとちょっと締めたい…」が、一番こわい。
樹脂部品、アルミハウジング、精密機器、超小径ビス──現場で「つい力をかけすぎて割れた/ネジ山をなめた」という経験、正直ありますよね。
SLOKY(スローキー)のトルクアダプターは、そういった“過トルク事故”を防ぐために生まれた専用ツールです。
このモデル「TOK-12-0.6-S」は、規定トルク0.6Nmに特化した単品タイプ。
差込角は1/4HEX(6.35mm)なので、手持ちのビットやハンドルとそのまま組み合わせて使えます。
わざわざ専用の高価なトルクドライバーをそろえる必要はありません。現場の工具にそのまま足せる、“ひとつ持っておきたい小さな安心”というアイテムです。
■規定トルクに達したら自動で空転
スローキーの一番の売りはここ。
設定されたトルク(このモデルなら0.6Nm)に到達すると、内部機構が「カチッ」と逃げ、空転します。
そこから先はいくら回そうとしても、それ以上の力は伝わりません。
つまり、締めすぎによるネジつぶれ、樹脂割れ、座面の押しつぶしといったトラブルを防げます。
特に0.6Nmのような低トルク領域は、人の“手の感覚”が一番あてにならない領域。
ちょっと力を入れたつもりが限界突破…が本当に起こるゾーンです。このアダプターを使えば「ギリギリまで締まってるけど、壊してはない」というベストな状態を、誰が作業しても再現できます。
■ISO 6789準拠、5000回テストクリア
SLOKYはただの便利ツールではなく、トルク管理ツールとしての信頼性も重視。
このトルクアダプターはISO 6789規格に準拠し、5000回の繰り返しテストをクリア。
精度±10%という管理範囲で安定してトルクを出せます。量産ラインや検査工程でも使いやすい裏付けです。
■0.6Nmってどこで使うの?
「0.6Nmって小さすぎない?」と思うかもしれませんが、この領域こそ壊しやすい仕事のど真ん中です。
・替刃式の切削チップ固定ねじの締め付け
・アルミや樹脂系ハウジングのフタ止め
・電子機器、センサー、筐体の組立
・カーボンパーツや極薄樹脂部材など、割ったらおしまいの部品
・精密位置決め用の押えネジ
いままでは「手ルク(手の感覚)」に頼っていたところを、数値化された安心に置き換えることができます。
特に同じ作業を複数人で分担する場合、「誰が締めても同じ仕上がり」が手に入るのはかなり大きいメリットです。
■緩め方向にも対応
基本は締め付け用のツールですが、緩め作業にも使用できます。
設定トルクの1.3倍まで対応しているので、ちょっと固まったネジも安心して外せます。
日常整備で「もうちょっとだけ緩めたい/分解したい」というときにも役立ちます。
(※緩め側での使用は、トルク条件を超えない範囲で行ってください)
■現場導入がラク
・差込角:1/4HEX(6.35mm)
→一般的なビットドライバー、ビットラチェット、エクステンションなどと組めます。
・全長38.3mmのコンパクトボディ
→細かいところに手を入れる電子機器・精密組立の現場でも邪魔になりません。
・材質は炭素鋼、硬度HRC43~48
→小型でもしっかりした耐久性。日常使いのツールとして実用強度を確保しています。
「ここだけは絶対に割りたくない」「ここは締めすぎると部品代がシャレにならない」──そういう“神経を使う場所”を、この一本に任せられます。
工作機械のチップ交換、基板周りや樹脂ハウジング組立、自転車や計測機器など、繊細だけどしっかり固定したいネジにおすすめです。
【仕様】
差込角(HEX):1/4(6.35mm)
規定トルク(Nm):0.6
トルク精度:±10%
全長(mm):38.3
硬度:HRC43~48
材質:炭素鋼
規格・検査:ISO 6789準拠/5000回テストクリア
※ネジの緩め作業にも使用可能(設定トルクの1.3倍まで対応)
【注意事項】
・DIN EN ISO 6789に準拠したトルクテスト済み。
・トルク調整や再校正、分解修理はできません。
・校正証明書の発行には対応していません。
・過トルクは、ワークの損傷だけでなくネジ側や母材そのものの買い替えにもつながります。適正トルク管理はコスト削減にも直結します。
メーカー名:SLOKY(スローキー)
メーカー品番:TOK-12-0.6-S
商品名:TOK-12-0.6-S トルクアダプター 0.6Nm
JANコード:4545301117010
【ブランド紹介】
SLOKY(スローキー)
「小さなネジ1本に、確かな基準を。」という発想から生まれたトルク管理ブランド。簡単なアダプター式で0.1~数Nmといった超繊細なトルク領域を安定して再現できるのが強み。切削チップ交換や電子機器組立など、プロの“壊したくない現場”を支える存在として評価されています。






