一家に一台、溶接機! FeNEEDS中目黒店 訪問レポート

ニッポンの溶接機ユーザーの開拓に取り組むスター電器製造株式会社。

溶接シーンの先駆者としてSUZUKID(スズキッド)ブランドを掲げ、溶接機はもちろん自動遮光溶接面、溶接棒・溶接ワイヤ、周辺アイテム、切断機、照明・清掃器具、カー用品といった、炎のラインナップを展開。これまでの「溶接」のイメージと枠組みを越えた、世代やユーザーたちへ浸透し始めています。

2021年11月に、そんな注目の溶接メーカーが運営するコンセプトショップ、「Fe★NEEDS  WELDERS POINT(フェニーズ ウエルダーズ ポイント)」2号店を訪問させていただきました。

場所は、住みたい街ランキングで常連の中目黒。溶接・鉄鋼業が盛んだったこのエリアを彩るNAKAME GALLERY STREET at 中目黒高架下の一角で、SUZUKIDそしてフェニーズのコンセプトと魅力について、鈴木穰代表取締役社長にお話を伺ってきました

 

根っからの溶接好き。

それが鈴木社長に対する第一印象でした。穏やかな語り口調から発せられるのは熱い志。昨今、DIYが根付き始めた日本とはいえ、一般家庭では専門的なハンドツールメーカーの製品ではなく、ホームセンターや100均で「ノーブランドでもいいからひとつ買ってみようか」と考える人が多いのが現状です。

いわば、一過性のムーブメントが行ったり来たり。そのような状況において、溶接はもうひとつ遠い世界のおハナシに感じられているのではないでしょうか。しかし、そのような状況を打開するかのごとく、SUZUKIDは『一家に一台溶接機!』というミッションを掲げられています

鈴木社長の熱い経営理念は、訪問当日に同席していただいた市川社長室室長と、浅田企画室フェニーズPJTチームリーダーからも伝わってきました。お二人とも職人気質の持ち主にして、自由な発想をされる方たち。SUZUKIDが溶接業界で、先駆者・開拓者たる所以ここにありと感じずにはいられません。

この社員さんにまで浸透している本質が「溶接人(ようせっちゅう)」と会社を支えられてるのですね。

 

「一般家庭に普及する、100V電源による溶接という技術的かつ環境的な課題を克服すること。DIYの流行に端を達する“道具”に対する、認知や理解を溶接にまで波及させていく」と話される鈴木社長。

小型溶接機のパイオニアらしい大胆な野望。その道程は簡単なものではありませんが、2020年には創業60周年を迎えるなど、歩みを止めることなく、道なき道を「溶かしては接ぎ、溶かしては接ぎ」を繰り返してきたのです。

聞くところによると、営業マンはもちろん全社員が溶接できるとか。会社としてはもちろんのこと、社員さん1人1人が、1歩ずつ歩んできた道の先には、新しい溶接の世界が見えてくるのでしょう。

日本で初めての溶接専門キュレーションサイト「溶接人」の立ち上げ。
日本で初めての溶接体験工房「Fe★NEEDS」のオープン。
使い勝手の良い100V溶接機や、ガスレス仕様の100Vノンガス半自動溶接機、エアープラズマ切断機の開発

それら専門的な製品群を、より身近な存在として感じてもらう妙。ソフト面の充実も手厚く図っておられるわけで、いわば、溶接感動パック

溶接の楽しさとモノづくりの喜びを一般家庭で味わってもらうために。単なる〝売らんかな精神〟では、これほどのバイタリティは生まれません! 

鈴木社長の「溶接には鉄と鉄のみならず、人と人を繋げる力がある」という言葉も印象的でした。美しくも儚い火花と、永く残り続ける思い出と溶接痕。この体人と人を繋げる力の一端を感じていただけると思います。老若男女問わず、夫婦、恋人同士、友達、家族と溶接。Fe★NEEDSでの溶接体験、おすすめです!

 

溶接、いっとく? そんなコトバが当たり前のように交わされるニッポンになれば、面白いなと思いました。

というわけで。

「今度の休みに、溶接、いっとく?」

 

溶接体験工房「Fe★NEEDS」

溶接体験工房「FeNEEDS WELDERS POINT 中目黒店」は東急東横線中目黒駅南改札を出て徒歩6分。

初心者ではハードルが高いと感じる溶接に、気軽に触れ合える場所として運営されています。こちらで溶接体験をした後に、周辺のカフェやお店でショッピングを楽しむなんていうのも充実した休日の過ごし方。

そして、"旅行はもちろんのこと都心から少し離れた住みたい街、鎌倉"にも店舗があるので、ぜひ、来店されてみてください! 

公式サイト https://feneeds-nakameguro.shopinfo.jp/

 

溶接人杯

溶接の新たな可能性を求めて、「溶接人杯2022」を開催中!

鉄彫刻など造形アートとして観て楽しめる作品が対象となるArt style部門。
インテリア・エクステリア・キャンプギアなど、実用性のある作品が対象となるHome style部門。
発明性や利便性を持たせたツール作品が対象となるIdea tool style部門。

作品の募集期間は2022年5月22日まで。
また、1次審査は応募作品の中からWEB投票で行われます。作品の提出はまだ自信がないという方も、WEB投票は簡単にできるので、審査員として参加されるのもおすすめです!(2021年の応募作品も公開中なので、見ているだけでも楽しめます◎)

大会の詳細▶ https://welderscup.jp/2022/

2021年の応募作品 https://welderscup.jp/entry/welderscup2021/