DIYや家のメンテナンスなどの作業で、つい力が入ってネジ穴をつぶしてしまいネジを回せなくなった経験はありませんか?
ネジがつぶれたりサビたりして、どうにも回せなくなったときに頼りになるアイテムが「ネジザウルス」です。
「年間1万本売れたら大ヒット」といわれる工具業界において、累計700万本も売れた大ヒット商品「ネジザウルス」(ネジザウルスバズーカ、モグラ、リキッドを含む)。その特徴や魅力を詳しくご紹介します。
ネジザウルスってどんな工具?
ネジザウルスってどんな工具?
ネジザウルスは、電気・電子機器のプロフェッショナル向け作業工具などを製造・販売している「株式会社 エンジニア」の商品です。
プライヤー(先端部分を開閉して物をつかんだり切断したりする工具の総称)の一種なのですが、なぜ大ヒットしたのでしょうか?
ネジザウルスが他のプライヤーと違うところは、ネジを外す機能に特化していることです。ネジの頭がつぶれたり、サビてしまい、引き抜くことができなくなったネジもこれを使えば簡単に掴んで外せます。
ネジに噛みついたら放さない特性と全体のシルエットから、恐竜をイメージして「ネジザウルス」と名付けられました。先端に恐竜の目を思わせるデザインも施されており、マスコットキャラクター「ウルスくん」もかわいらしいと人気です。
2022年5月にはウルスくんのLINEスタンプも発売されました。コテコテの関西弁で、かつ日常会話になじむフレーズが多いため、エヒメマシン編集部の中でも使われてます!
ネジザウルスはネジ頭が鍋型のナベネジに初めて対応した初代から常に進化しており、頭の低いトラスネジも外せる4代目の「ネジザウルスGT」、波形のギア歯を持った「ネジザウルスRX」、あるいは「ネジザウルスZ」などさまざまな種類があります。
ネジザウルスの仕組み:今まで外せなかったネジが回せる理由とは?
ネジザウルスの仕組み:今まで外せなかったネジが回せる理由とは?
通常のネジを外す場合、ドライバーをネジの頭の溝に合わせて回します。そのため、頭がつぶれたネジやサビついたネジはドライバーをあてがうことができず、回すことができません。
ではなぜ、ネジザウルスなら回すことができるのでしょうか?
実はネジザウルスは、ドライバーのようにネジの溝を使って回すのではなく、ネジの頭そのものをがっちりと挟んで回しているんです。
ネジザウルスをよく見ると、先端部分にはタテ溝(くわえ部分に施された特殊加工のギザギザ)があります。タテ溝がネジに食い込むことで、ネジの頭をガッチリつかめるため、スムーズにネジを回すことができます。
また、タテ溝にネジを包み込むカーブを付けることで高い摩擦力を生み出し、滑ることなく作業ができます。
ネジザウルスは対応するネジの種類やサイズによって、いくつかに分類されているのも特徴です。
最も対応範囲の広いネジザウルスRXでは、直径3~15mmのネジに対応しています。
一般的なネジだけではなく、頭の低いトラスネジにも対応しています。
エヒメマシン厳選!日常のDIYでも使い勝手がよさそうな
ネジザウルス4選
エヒメマシン厳選!日常のDIYでも使い勝手がよさそうなネジザウルス4選
ネジの状態やサイズによって、どのネジザウルスが適切かは異なります。迷ったときは、株式会社エンジニアのHPで公開されている「ネジザウルスの選び方」を参考にしてみましょう。
とはいえ、実際にネジが回らなくなって困ったときを想定して、あらかじめネジザウルスを手元に用意しておけたら、後が楽ですよね。
そこで今回は、日頃の使い勝手を考えて、エヒメマシンがネジザウルスシリーズの中から4種類をピックアップしました。
「どんなときにネジザウルスがあると便利だろう?」
とぜひ利用シーンを思い浮かべながら、それぞれの商品をチェックしてみてくださいね。
ENGINEER PZ-58P 超進化系ネジザウルスGT
ENGINEER PZ-58P
超進化系ネジザウルスGT
ご好評につき、完売いたしました。
「ENGINEER PZ-58P 超進化系ネジザウルスGT 」は、新設計の先端形状で1mm程度の頭が低いネジにも対応できる「超進化系」です。
新設計の先端形状により頭の低いネジ(トラスネジ)にも対応できます。ネジの噛み角度により、更にネジをしっかりホールドします。
サイズ感は一般的なペンチと同様の大きさです。重さも130gと持ち運びしやすい重量なので作業しやすく、使い勝手がよい商品です。
ネジザウルスGTをご購入いただいた方には、今だけ「びっくりするほどサビが落ちる!ネジザウルスリキッドサンプル5ml」がついてくるのもうれしいですね。
カラーバリエーションは定番色グリーンの他、限定品も含めて11色を展開。エヒメマシンでは、グリーン・ピンク・ブラックの3色を取り扱っています(商品一覧はこちら)。※2022年7月8日時点
今回画像付きで紹介している限定色のピンクは、ご家族兼用で使われる際や、工具女子にも人気のカラーです。
「どれを買ったらいいのかさっぱりわからない」というネジザウルス初心者の方であれば、まずは1本、万能タイプの「ネジザウルスGT」をおすすめします。
ENGINEER PZ-66 進化系ネジザウルス バイスザウルス
ENGINEER PZ-66
進化系ネジザウルス バイスザウルス
一般的に作業中でのねじ回しはバイスプライヤーで行うことがほとんどでしょう。バイスプライヤーの代わりに使うネジザウルスなら「ENGINEER PZ-66 進化系ネジザウルス バイスザウルス」が最適です。
先ほどご紹介した「超進化系ネジザウルス」から退化してしまった??…なんてことはないのでご安心を!
バイスザウルスの特徴は、つかむ方向が変わっても滑らないこと。バイスザウルス独自の先端の形状によって頭の低いネジ(トラスネジ)や小さいネジをガッチリつかむことができます。
ネジ頭のサイズに合わせて先端部分の口開き幅を調節できるので、力を逃すことなく作業できます。
ミドルノーズタイプなので、狭く奥まった場所での作業に非常に便利です。
ENGINEER PZ-59 エンジニア 史上最強ネジザウルスRX
ENGINEER PZ-59
エンジニア 史上最強ネジザウルスRX
ネジザウルスの中でもシリーズ最強モデルと言われている「ENGINEER PZ-59 エンジニア 史上最強ネジザウルスRX」。
まるで長期連載中のバトル漫画か?と突っ込みたくなるほど、ネジザウルス界には次々と強者が登場してきますね。
この商品の特徴の1つは、なんといっても従来品では掴めなかった大きいサイズ(M8)のネジに対応できることです。M8サイズのネジに対応できるペンチはネジザウルスRX以外であまり見かけません。
普段のDIYでM8のネジを使う人であれば、「ネジザウルスRX」で決まりですね。
その他、薄板を掴むギア歯にも注目です。一般的なペンチに比べ、ネジザウルスRXはヨコ溝を恐竜の噛み合わせのような波形に設計されています。波形にすることで、シムプレートのような極薄板も掴むことができます。
刃部も搭載しているので針金などの切断もできますよ。設備機器などの小さなネジから自動車部品の大きなネジまであらゆる場面で活躍してくれるネジザウルスです。
ENGINEER PZ-81 ウォーターポンププライヤー型
ネジザウルス Φ3~9.5mm用
ENGINEER PZ-81 ウォーターポンププライヤー型
ネジザウルス Φ3~9.5mm用
ウォーターポンププライヤーにネジ外し機能をプラスした「ENGINEER PZ-81 ウォーターポンププライヤー型 ネジザウルス Φ3~9.5mm用」。(今度のネーミングは、直球勝負!?)
その最大の特徴は、クイックアジャスト機能です。
従来のウォーターポンププライヤーは、パイプやナットなどのサイズに合わせる時に、一旦ハンドルを広げて、調節部分をその都度、スライドさせていました。
しかし、こちらのアイテムだと、グリップを縦にスライドさせるだけで一発で開口調整ができます。そのため、ハンドルの取り回しが難しい場所や、広げられない狭い部分での作業を楽に行えます。
もちろんネジザウルスの特徴であるタテ溝もしっかりついてますので、丸棒、角棒、つぶれたネジ、サビたネジなどにも対応できます。
車のエンジン周りや水道蛇口、水道管といった水回りの作業が多い方なら、「ウォーターポンププライヤー型ネジザウルス」が1台あると作業効率が格段に上がること間違いなしです。
まとめ
まとめ
「ネジザウルス」という名前が、2021年10月に『防護標章登録』、2022年5月に『日本周知・著名商標』に認定されました。著名商標は日本全体で1,200件程度と極めてハードルが高い商標で、機械工具業界では初めての事例ではないでしょうか。
そして、「ネジザウルスGT」は2022年6月に『立体商標』としても登録されました。立体商標は、ヤクルトの容器やカーネルサンダース、ペコちゃん人形のように、立体的な形で商品やサービスが識別できる新しいタイプの商標です。日本で登録されている立体商標は現在約2,000件で、作業工具(プライヤー、ネジ回し)では、ネジザウルスが初めての快挙となります。
『防護標章登録』『著名商標』に続いて、立体形状でも識別性が認められたネジザウルスは、まさに名実ともに日本を代表する作業工具となっているのです。
今回ご紹介させていただいたアイテムも、1度使うとその便利さが実感でき、手放せない工具になることでしょう。また、今後もさらに進化したネジザウルスが、続々と登場するに違いありません(銀河系最強ネジザウルスとかも登場するかも!?)。
新たなラインナップが登場したら、また紹介させていただきますね。それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。