#聞いてみた「ディクセルが使用している工具は○○でした。」

「あの現場ではどの工具を使っているのだろう」「その工具を使っている理由はなんだろう」そういった疑問を日々抱えつつも、対面販売を行っていないEC専門の当店。ユーザーのリアルな声をどうしても聞いてみたくなり、取材を申し込んだところ株式会社ディクセル様が快く受けてくださいました。

ディクセルのご紹介

DIXCEL本社の外観

2003年6月大阪府摂津市に設立。一般車およびチューニングカー、レーシングカー用のブレーキパーツの製造・販売をされています。社名のディクセルは「優れた(Excellent)」と「減速力(Deceleration)」をモチーフに作られた言葉です。

モータースポーツやスポーツドライブを楽しむ自動車好きのみならず、一般ユーザーに向けて純正に劣らない社外品を抑えた価格で数多く発表されています。自動車用品量販店で見かけることも多く、街中の自動車屋さんでも車検時などに使われています。

そんなディクセルは、開発から製造、出荷まですべてを自社工場で行っています。とくれば、弊社として気になるのは実際の"製品づくりにどんな工具が用いられているのか"ですね!

ディスクローターとは?

さっそくディクセルの“走る広報”こと金谷様にお話を伺いました。

[各種レース活動、スカラシップなどを通じて自動車シーンを足元から牽引するディクセルの走る広報・金谷様(写真左)と生産管理部の久保様(写真右)]

開発・製造されているディスクローターとは、ブレーキパッドでギュッと挟み込んで車輪の動きを止める円盤状の金属のこと。ブレーキペダルの踏み代に応じて、あるいは車両の性能に応じて、単なる円盤ではなく放熱性を高めるために穴を設けたり、溝を刻んだり、取付部に工夫を凝らしたり、実に細やかな配慮が加えられています

ディスクローター

工夫のひとつとして、マルチピース構造が採用されるケースがあります。ローター部とベルハウジングを別々にすることで、耐久性・耐熱性・放熱性に優れた製品が出来上がるわけですね。

そこで、ローター部とベルハウジングを特殊な専用ボルトナットで連結するわけですが、そのパートは手作業にて行われています。つまりはハンドツールの出番です。

ディクセルが使われていたのはデジラチェでした。

KTCデジラチェ

ディクセルの制動力を支えているのは、KTC入魂のデジタルトルクレンチ「デジラチェ」でした。

既存の重くて大きなトルクレンチではやはり疲れやすく作業効率は下がりがち。軽量かつ小型にして精度抜群なデジラチェならば、ひとつのディスクローターに数箇所ある連結箇所を速やかに処理することができるわけです。

実作業を担当する生産管理部の久保様いわく「このデジラチェがないと作業が止まる」とおっしゃっていました。それだけ重宝され、使い込まれた様子は信頼と愛着の証でもあり、プロが使っている道具ならではの独特な手に馴染む質感が出ていました。

デジラチェを持った手

取材協力『株式会社ディクセル』

住所:大阪府摂津市西一津屋3-3
会社HP:https://www.dixcel.co.jp

ディクセル製品は、全国有名カー用品店、カーショップ、カーディーラー、タイヤショップ、自動車整備工場でお買い求めいただけます。